アレルギーは現代病?! 命に関わる重大な疾患です

病院や主治医選びのコツ

子どものアトピー性皮膚炎は、皮膚科、小児科、アレルギー科、どの科でも受診が可能です。ただ、それぞれに得意分野があります。皮膚科であれば皮膚症状の改善、小児科はアレルゲンの排除に重点を置いた治療を行うのが一般的です。アレルギー科は多角的な診察をしますが、小児科や皮膚科に比べて数が少ないのがやや難点です。しかし重要なのは「どの科にかかるか」より、その医師が専門的知識を持っているか、経験豊富かということです。丁寧に説明をしてくれるか、薬の使い方はもちろん、日常生活について指導してくれるか、キチンとした検査に基づいた診断をして、食事制限をする場合は他の食品での栄養の補い方を指導してくれるか、などもポイントです。

こうしたことを見定めるには実際に受診してみるのが一番ですが、日本アレルギー学会の「認定医」「認定専門医」かどうかも病院や医師を選ぶときの一つの目安になりますので、参考にするとよいでしょう。「認定医」は専門的知識と経験を備えた医師、「認定専門医」は更に高度な専門的診療のできる医師です。いずれも学会の厳しい試験、審査があります。また医師法では、医師免許があれば何科を看板に書いてもよいことになっていますので、注意が必要になります。「検査をしてほしい」などというような具体的な希望がある場合には、直接病院に電話をかけて、問い合わせてみるのも一つの方法です。キチンとした対応をしてくれなければ、その病院はやめたほうがいいでしょう。